サプライチェーンの大変化(コラム)
旧正月を迎え一週間が経った。
2025年という年は、あらゆる業界で再編が起こり、特に製造業では大きなサプライチェーンの変化が起こると予想している。
世界的に政治経済が不安定な中、人々の購買欲も大きく減退している。
世の中の流れも、トレンドの形が変わり、多様性に富んだ需要が主流になってきた。これに伴い、今までのような生産ロットを見越したビジネスモデルが崩壊した。その影響で、それを主軸にしていた中国のたくさんの製造業が競争できなくなり、廃業していくケースがコロナ以降ますます増えている。ただ一方で、モノを作る以上コストは付き物で、特にこの10年で人件費や材料費も恐ろしいほど跳ね上がった。従ってこの板挟み状態をベースにビジネスモデルを積み上げて行くのは、今の多様化された需要のスケールには追いつかないのが現状だ。
そこをいかに解決して行くのか。
各方面で色々な試行錯誤が行われているが、もはやこの時代の流れと波の大きさは、色々なものを飲みこみながら、全く変わったものを吐き出す勢いを感じる。ただここから生まれるものも多いだろう。まずは需要サイドが完全に変わったことを認識し、供給側は生まれ変わった気持ちで新たなものづくりのあり方を研究実践する必要がある。
ただここでも、最も大切なことは人と人のと繋がりや、周りをリスペクトする気持ちが基礎となる。この部分は時代がどうなろうと変化しない。私自身この本質は見失わず、時代の変化には柔軟な姿勢でこの荒波を乗り越えて行きたいと思う。